釣りとワインと珍魚。愛する家族のため。
※今回は妄想全開でお送りします
ナナに褒められたくて頑張ってる説。
今年の初め。ある晴れた日のこと。
キャラバン商店からチラシが届いた。
なんでも、輸入ワインの取り扱いを始めたとのことで。
「今しか手に入らないなら、できるだけたくさん欲しいわね、ナツキ!」
「新しい料理も気になるよなぁナツキくん」
「デザートも作れるって聞いたよ、お兄ちゃん!」
なぜか家族みんなが僕に話を振ってくる。
自分たちで手配すればいいじゃないか。せっかくだから僕も数本は頼んでおこうとおもうけど…
と、適当に受け流そうとしていたら、母さんがチラシ裏面を見せてきた。
「ワインが手に入るだけじゃないんだよーっ!見て見て!」
「あとね、こんなのもあるよ!」
これは…可愛い。
今でこそイムぐるみなんて興味ないけど、昔は母さんにイムぐるみを何度も強請るほど可愛いもの好きだった僕としては、このイヤーマフは手に入れなければいけないと思うんだ。
そしてなにより、ナナに絶対に似合うと思うんだ。
可愛い妹×可愛いイヤーマフ=超絶可愛いナナ!!
「ナナ、このイヤーマフ、つけてみたい?」
「イム耳ほしいー!あと、こっちのおようふくも。もこもこしたいー!」
そうならば話は変わってくる。父さんと母さんだけに任せるわけにはいかない。
ミッション報酬とポイント報酬は、大人の事情で僕にしか入手できないからだ。
超絶可愛いナナの為に。僕は採取と釣りの鬼となった。
「父さん、母さん。夜は先に寝ていてください。明日の朝ごはんも不要です。目的を果たすまで、帰るわけにはいきませんので…!」
そう言い残し、食料を鞄に詰め込み、家を出た。
「私の分のワインもお願いねー!」
「最低限の国行事には出るんだぞー」
両親からの激励を受けながら。
行き先はただの草むらだけどね。
とりあえず、釣り餌の元になる虫やキノコを集めなければならないのだけど、そう簡単に取れまくるものでもなさそうだ。
なので、初日はとにかく採取に費やし、明日から釣り初め、明後日からワインに替えていくという計画を立てた。
ただ、目下必要なのは釣りによるポイントと、魚納品ミッションでもらえるオーナメントと飾り。ワインを受け取ってから料理にするまではそう大変な工程じゃない。
とにかく、3日で超絶可愛いナナのセットを手に入れる。
ワイン加工はその後に回すことにした。
僕は、行事以外のすべての誘いを断り、採取と釣りに明け暮れた。
朝から晩まで草むらを這い回り、キノコを漁り。一人で釣り糸を垂らし続け…。
途中食事を忘れていたら、弁当を持ってきてくれた友達が何人か…
みんなありがとう、新しいメニューができたら届けに行くからな!
こうして、僕の街中サバイバル生活は4日に及んだ。
その結果、超絶可愛いナナの写真を撮ることに成功したのである。
その写真が先日のものだ。
今は春なのですぐに脱がせたが、冬になったらまた着せたいと思う。冬が楽しみだ。
一応大人用も買う余裕ができたので…それはタニアに着てもらおうかと。
本当はランキングとやらにもちゃんと参加したかったのだけど、あまりに集中して頑張りすぎたためか、燃え尽きてしまって…もういいかなと思っている。
副産物として、ノエルの飾りなどの装飾品を手に入れたので飾っておいた。
なんとかツリーと言うらしい。
ちなみに結婚式&収穫祭の日は、ナナセットはできたものの、最後のポイント報酬まであとわずかだったため、みんながマトラを釣っている中で僕だけ別の珍魚たちを釣っていた。
なので、釣り名人は今年はお預けだ。まぁもう僕には必要ない肩書きだけどね。
しばらく草虫は見たくないし疲れたけど、中々楽しかったよ。
というわけで、あんまりSS載せてなくて申し訳ないけど…チラシに流されやすいナツキ・リスターを、引き続きよろしくどうぞ。