「運も実力のうち」って褒められるのは良いけど自分からアピールはしにくい
なぜこんなところで一人でたそがれているのだろうか。
ちゃんと友達と仲良くできているのだろうか。
可愛すぎて妬まれていじめられたりしていないだろうか。
というわけで、去年のトーナメント結果。
メンバーの顔ぶれはそう変わりはないから、また父さん達が上位に入るものだろうと思っていた。
我が家で初の試合は母さんだったんだけど。
まさかの初戦敗退。
そりゃお相手だって決して弱くはなかったけど、まさか負けるなんて思ってもなかったよ。
ただ、いくらなんでも体力削れなすぎじゃないかと思って、よくよく見てみたら。
強化してない。
素材も金もあるはずなんだけどね。
トーナメントへの執着とか、ないのか。
まあ「1回竜騎士なったし、もういいかなーって♪」とか言いそう。聞いてないけど。
父さんは順調に勝ち進んでたよ。
ただ、やっぱり隊長には敵わず。
惜しかったんだよ。
なんで最後防御したかな。
ここで父さんが勝ってくれれば、決勝は親子対決だったのに。
ちなみに、エリザさんは名字が同じだけど全く血のつながりはないよ。
偶然同じだっただけ。
この対戦が準決勝。
僕はそれまでみんなからお守り貰ってなんとか勝ち上がって、エリザさんと決勝。
父の仇は取りたいけど、早さが僕じゃ全然追いつかなかった。
やっぱり1年じゃ鍛えられる限度があるんだよね。
チカラ差とココロだって相手のが上だし、さすがに優勝までは諦めてたんだけど。
奇跡。生き延びた。
武器の相性ってそんなに影響するものなんだろうか。
正直、1発も回避できなかった時点で無理だと思ってたよ。
なんにせよ、父の仇も取れたし、母さんの後継ぎとしても悪くない成果を出せて本当によかった。
次は、運じゃなくて実力で勝ち上がりたいね。
優勝したので当然…
隊長職。
なんだろう。こうして写真で見ると、自分だけ幼くてなんだか頼りなく見える。
ちなみに今年は白夜なのでエルネア杯。
成人してからは初なんだけど、白夜の年は他の人たちもソワソワしてたり、いつもより活気がある気がする。
エルネア杯、シードで出られるとはいえさすがに僕の優勝は無理があるから、父さんの活躍に期待、かな。
ギブルを買っておかないと。
では、近衛騎士隊長のナツキ・リスターとその仲間たちを、今年もよろしく。